ここ数年の車の売れ行きは実はあまり芳しいものではないようです。
車メーカーはどこも増収増益ということですがそれは主に海外で稼いでいるからのことでよく売れているメーカーでも国内にかぎっては横ばいという程度なのです。ですから多くのメーカーは減益にあえいでいるということですね。これは時代を担う若者の間で車離れが顕著となっていることが大きな理由です。
全体的に車離れが進んでいるのならそれも時代の流れとしてとらえることができるのですが、それが２０代の若者に突出しているという事実があるわけなので事態はいっそう深刻となっているというわけですね。ひところと違って若者の車離れというのは若者が乗りたい車がないということも一因となっているかもしれません。一つはスポーツタイプの車が本当に少なくなりました。
これはスポーツカーがなくなったので若者が車から離れたのかもしれませんし、若者が車から離れたのでスポーツカーが少なくなったのかもしれません。いずれにしてもクーペに代表されるスポーツカーの復権なくしては若者が車に「戻ってくることはないかもしれません。それだけに数少ないクーペは中古車市場でも人気があります。また下取り価格も他の車に比べても高いので数年先の買い換えの際にも資金繰りを大きく支えてくれる存在であるのは間違いありません。
スポーツカーは高性能のイメージから価格も高いという印象を受けます。確かに安くはありませんが、突出して高いというわけでもなく、若者にも十分届く値段となってもいるのです。